ふじみ野市
大井みどり動物病院
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2021/09/20

外飼にアトピー犬はいない?

その傾向はあり
 
去勢
 
 

 

 
 
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
 

「犬アトピー性皮膚炎」は「かゆみ」が主な症状です。

 

免疫が過剰に反応してしまうことが原因です。免疫には「アクセル」と「ブレーキ」があり、その機能のバランスが大切です。

 

ある有名な皮膚科医の先生は、「外飼の犬には、犬アトピー性皮膚炎はいない」とおっしゃっていました。

 

これは獣医学のテキストにはおそらく書いていないと思いますが、その通りだと、私は考えます。

 

生まれたばかりの状態は、免疫は不完全であり、大人になるにつれ、徐々に免疫を鍛えていきます。

 

ヒトの子供は、さまざまなものを口にいれ、年に数回風邪を引きます。熱をだすのは、新しい微生物と戦ったいるためです、体がそれを覚え、今度同じ微生物が来たときには速やかに対応できるようになります。

 

つまり「免疫の訓練」をすることで、免疫を正常に機能できるようになる、と言えます。

 

昔は、鼻を垂らしている子供が多かったと思いますが、今はほとんど見かけなくなりました。大人になるにつれ、それはおさまっていましたが、そのときに「免疫の訓練」をしていたのでしょう。いま、ヒトのアトピー性皮膚炎が多いのは、これらの訓練が、不足していることが一因の可能性があります。

 

同じ理屈から、室内犬もきれいなところで過ごしているので、アトピー性皮膚炎が多いのかもしれません。外飼の犬は、人間が考える汚いものを含めて、たくさんのものを、体内に取り入れ、免疫が鍛えられ、免疫が正常に働いているのかもしれません。

 

そう考えて、展開していくと、新型コロナウイルス感染症の対策のしすぎは、アトピー性皮膚炎をはじめ、新たな健康問題を増やしいる可能性がありますし、他の感染症にかかりやすくなる可能性もあるかもしれません。

 

ところで、そんなことを考えている最中、さっき午前中に診察した、ラブラドールは外飼でしたが、典型的な犬アトピー性皮膚炎でした。それはごく軽度でしたが、室内飼育だったら、もっと重度になっていたかもしれません。本当のところはわかりませんが、経験から、外飼の犬に少ないのは確かだと実感してます。

 


 


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