ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
 
 
会陰ヘルニアの手術が時々あります。
 

お尻の脇にできた、筋肉の間の穴を塞ぐのが手術です。
 

おそらく、日本で、否、世界で一番この手術の執刀数が多いと思われるのが、N先生です。この先生のやり方をA法とします。
 

今まで、この先生の方法にならって、当院では手術をしていました。
 

一方、M先生という外科の専門医がいらっしゃいますが、その先生の手術方法は以前から参考になりそうだと考えていました。この先生のやり方をB法とします。
 

簡単に言うと、A法は少々煩雑ですが確実、B法は簡単ですが、少々不安があります。
 

今回、A法とB法の利点を生かした方法を当院は考え、手術をしました。これをC法とします。
 

今月、２症例、合計４つの穴を塞ぎましたが、C法が一番優れている方法と考えました。今までの半分くらいの労力と時間で手術が終わります。今後はこの方法を採用していきます。
 

異物となるメッシュは使いませんので、手術の後遺症の心配がありません。メッシュは感染のリスクがあり、再手術が難しくなるので、常備していますが、使用したことはなく、今後も使わないでしょう。なぜなら、C法は再手術も容易であると考えるからです。
 

師から学んだ方法を自分なりに進化させていくことは、「守破離」（しゅはり）という技術の向上のプロセスでいうと、「離」です。これが真の学びであり、本当の面白さや楽しさのひとつは、ここにあります。
 

実績として、専門病院や都内価格の半分以下で手術をできたことが複数ありますので、ご検討中の方はお気軽にご相談ください。
 

でも、C法に甘んじることなく、Cの変法やD法を模索するたゆまない努力を忘れてはなりません。