2022/06/30
「病院がない方が、病気が少ない?」
トレードオフ
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
夕張市が財政破綻し、ある人の公立病院が閉鎖されたにもかかわらず、病気が減っている、というような記事を読みました。
この事実の原因として、多くの仮説があげられますが、医療が本当に役に立っているのかと、疑問をいだかざるを得ません。
すべての薬、処置や手術について言えますが、なにか好ましい作用があれば、なにか好ましくない作用が、もれなく、ついてきます。医療とはこのトレードオフです。好ましい作用が、プラスになるのがよい医療と言えます。
夕張市で病気が減った大きな理由としては、無駄な薬を飲むことが少なくなったからだと、私は考えます。薬により逆に体調不良になっていたのかもしれません。
人の医療は、処方される薬が多すぎます。5種以上も珍しくありません。そんなに飲むと、それぞれの相互作用が複雑になりすぎ、望まない作用が生じても、不思議はありません。
実際こういったケースは多く、体調を崩していることが実は多いのではないかと思います。人の病院と同様に私達動物病院も、薬を毎日処方しますので、気をつける必要があります。
また、ほとんどの薬は、症状を抑えるものです。病気を根本から治療できる病気は少なく、体が自己を守るために発する症状を抑えると、かえって、治癒まで時間がかかります。
それには、それぞれの薬の性質や必要性を考え、他の薬剤との相互関係を、よく吟味する必要があります。薬は最小限が原則です。
当院では、プラスになる医療を目指しています。
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