ふじみ野市
大井みどり動物病院
水曜休診 
夏季休業なし
10時〜

2022/07/05

「ポテチと肉」

食欲の話
 
無心
 
 

 

ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
 
 
野生動物は食べすぎることがなく、腹八分目でセーブすると、聞いたことがあります。食物連鎖の頂点、例えば、トラは、目の前にシマウマがいくらいても食べ過ぎることはありません。
 

一方、診療中、「うちの子は、いくらでも食べるんです」とご家族がおっしゃることは珍しくありません。病気でなければ、それは、健康的であると考えがちですが、正常なのか、昔から疑問に感じていました。

 

私は、食べて過ぎてしまう大きな理由は、2点あると考えています。

 

ひとつは、タンパク質不足であるから。

 

ヒトの場合ですが、以下のように述べている書籍があります。

 

タンパク質が不足しているがエネルギーが豊富な食環境では、ヒトはタンパク質の摂取ターゲットを達成しようとして、炭水化物と脂肪を過剰摂取する。だが高タンパク質食しか得られない場合は、炭水化物と脂肪を過小摂取する」デイヴィッド・ローベンハイマー、スティーヴン・J・シンプソン『科学者たちが語る食欲』(2021)サンマーク出版.

 

ドライフードは形状を保つため、多くの炭水化物を入れざるをえません。30から60%が、炭水化物で、その多くが糖質です。炭水化物は安価なので、原価を下げる意味も大きいと考えられます。

 

野生のトラの主食は内蔵や筋肉であり、糖質はほ
とんどなく、タンパク食と脂肪です。糖質が豊富なドライフードが主食である犬や猫は、タンパク質不足による、栄養失調の可能性があります。(犬や猫の至適なタンパク要求量は、わかっていません)
 

もうひとつ理由は、フードが美味しいから。

 

企業努力で開発した、加工された「美味しいもの」がフードには含まれています。また、糖質は美味しいです。

 

ポテトチップスはいくらでも食べられますが、肉はそんなに食べられないのと似ていると思います。

 
 
獣医学の教科書には、疾患による食欲増加については、記載がありますが、この疑問の回答はおそらくありません。あくまで、個人的な仮説ですが、大きな間違いはないと考えます。


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