2022/08/01
「CO2 ナルコーシス」
メメント・モリ
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
犬や猫の死に際に立ち会うことは日常です。
これまで、たくさん、見送ってきました。
それを迎える犬や猫が、それをどう感じているのかは、そばにいることは多くても、決してわかりません。想像するしかありません。
今のところ、すべての生き物に死が訪れます。生の数と死の数はイコールで、それは数少ない世の中の真理でしょう。
最期の瞬間がどのようなものかは、想像するしかありませんが、人の臨死体験者の多くが、経験したことのない幸福感に包まれる、らしいです。それは、一説によると、麻酔下の状態に近いものとありました。
人は臨終のことを、「息を引き取る」と言います。肺炎など、呼吸機能が低下するようなことが生じ易く、最期は息ができなくなる、とういうことだと思います。
呼吸でCO2(二酸化炭素)が吐き出せないと、CO2が体にたまり、麻酔状態になります。実はCO2は麻酔薬です。この状態を医学ではCO2ナルコーシスといいます。
最期は、麻酔状態で、苦しくないと、考えられます。それは体に備わった、すぐれた機能です。誰にも訪れる死の瞬間は、それほど悪くはないという科学者もいます。それをご家族に伝えると、安堵される方が多いです。
当院は最期は、ご自宅で迎えることが最良だという、方針です。そのため、薬剤を用いることもあります。できれば腕の中で安らかに逝けるよう、獣医学を利用し、最善を尽くします。
ところで、臨死の向こう側が、どうなっているのか、最期にはわかります。少々不謹慎ですが、それは最後の楽しみです。
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