2022/12/28
全部にリスクがあります
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
医療にはすべてにリスクが伴います。
手術や麻酔では、それはよく知られていますが、飲み薬ひとつとってもリスクはあります。実際、薬の添付書を見ると、多くの副作用の記載があります。
食べ物でさえ、化学物質ですから。体に合わないことがあります。
ベネフィットを考え、医療を行いますが、リスクはきちんと伝える必要があります。
しかし、すべてを伝えるのは現実には無理がありますし、人の外来医療では、こちらから尋ねないかぎり、具体的なリスクの話はほとんど聞かないように思います。
ある医学の書籍では、リスクは、「軽くても可能性が大」なものと、「可能性が低くても重大」なものは必ず伝えるようにする、との記載がありました。
避妊や去勢手術に関して言えば、「肥満になりやすくなることがある」と「麻酔により死亡することがある」がその代表的なものです。
麻酔で急変する可能性は、人では10万分の1との統計があります。当院では毎日、複数の動物に麻酔薬は使用しますが、経験から換算すると、それは、獣医師人生で、1度あるかないか、ということになります。
麻酔では、循環を維持することが大切なので、循環にあまり影響を与えない薬を選択し、痛みを軽減することで、麻酔のリスクは減らせますが、薬に対するアナフィラキシーなどの強いアレルギーの可能性を事前に調べることは動物の医療では行いません。特にリドカインは局所麻酔薬として重宝しますが、アレルギーを起こしやすい代表的な薬ですので注意が必要です。
一般的には、年齢を重ねるほど、麻酔リスクが上昇すると言われていますが、私は若い方が、アレルギーの反応が強くでるので、リスクが高いように思います。手術リスクは高齢の方がリスクが高いと思います。
ゼロにはできないが、ゼロに近づけるようにすることが、大切であり、慣れた医療処置も、集中し、慎重に行うことを、心がけ、急変時のシュミレーションの手引を作成し、当院は医療にあたっています。
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