2020/10/23
心配なら検査しますの意
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。今回は、「診察に関する」話です。
診察のポイント
普通、病気は診断をして治療をします。病気に対する治療法は調べればたいていわかるので、診断にくらべると治療は難しくありません。
敵の正体を知ることが、検査です。限られた情報から、可能性のある疾患を列挙し、検査により、絞っていく力が、獣医師には要求されます。
とはいえ、是が非でも、正体を暴くことは必要ありません。余計な検査は、費用や時間の無駄です。治ることが第一なのですから、診断がつかなくても治ればオッケーです。
見誤ってはならないことは、緊急性があるのかどうか、経過とともにどうなっていくのかです。ここを、外さないことが、町医者の役目です。
心配なら
医者がよく、「心配なら検査します。」という場合は以下の考えがあります。
〈症状や経過、身体検査から考えると、急性のもので、大したことがなく、数日でよくなりそうである。けれども、可能性は低いが、重症化あるいは重病の可能性がほんの少しある。この場合は、経過がよくないはずであるから、悪くなったら、そこで、検査をしていくのが現実的だ。でも、ご家族が特に心配な場合、普通はしないが、検査をしておいてもいい。大きな問題がないことを確認できれば、安心材料になる。〉
けれども、こちらが、端折りすぎると「心配なら検査します」をご家族は
〈検査するのは、医者が決めることだ。こちらが判断することではない。〉
と、考えてしまいます。これはこちらの説明不足が原因で生じます。
「治らなかったら明日来て。」
「多分大丈夫。」
「ちょっと経過をみましょう。」
なども、だいたい同じです。
その言葉をそのままとると、誤解を招くことがあります。
これは現実にあった話です。言葉が、誤解をうまないよう、説明をしっかりするよう、肝に命じています。
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