ふじみ野市
大井みどり動物病院
水曜休診 
夏季休業なし
10時〜

2020/12/08

ぜんま

麻酔の話
 
砂時計の写真
 
 

 

 
 
 ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
 
 
 

 意外と医療は・・


 
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
 
 
全身麻酔のことを略して「ぜんま」と呼ぶことがあります。
 

実はなぜ、麻酔状態になるか、科学的にわかっていないことが多くあります。「ぜんま」では、「意識」が消失しますが、「意識」とはなにかも、よくわかっていませんので、非常に詳細を解明するのは難しいのです。

 

極端にいうと、ある薬を、ある程度の量投与すると、麻酔ができる、という経験則で、「ぜんま」をしています。

 

医療全体にその傾向があり、科学の中では、物理学に比べると、少々、「おおおざっぱ」であるといえます。

 

麻酔薬の効き方も、その犬や猫により、様々です。同じ量の薬を使いますが、深度だけでなく、麻酔の副作用の出方、時間や、覚め方、など多種多様です。予測不能ですから、いつも注意を怠りません。特に、「血の巡り」と「酸素の供給」が不足にならないように努めます。

 

ほぼ毎日、麻酔の薬は使いますが、このような特性を理解していることもあるのか、当院では「ぜんま」から、覚めなかったことは一度もありません。

 

私は原則、どんな病気持ちだとしても、元気で暮らしている犬や猫は、全員、検査なしで、「ぜんま」が可能だと考えています。血液検査やレントゲン検査に重きをおいていません、必要ないと判断することのほうが多いです。それを「おおざっぱ」だと感じる方もいるかもしれません。

 

ただ、その犬や猫の、年齢、性格、持病、麻酔時間、痛みの程度、など、様々ことを考慮して、さまざまな麻酔薬から薬をチョイスし、量もオーダーメードです。同じ決まった麻酔はありません。それは、麻酔の難しさであり、面白さでもあります。

 

完璧な麻酔薬は存在しません。すべての薬に、長所があると短所があります。これは、安全な麻酔薬はない、安全な麻酔科医がいるだけだ、とよくいわれる所以です。

 

当院は、安全な麻酔科医を目指しています。

 


 


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