2023/07/02
ドミノの最初
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
「メタボリックドミノ」という言葉があります。
肥満が多くの病気の要因になるということです。ありとあらゆる病気と関連があります。
病気の原因の上流には肥満があるという考えですが、その更に上流を考えてみました。
インスリンは血糖値を下げることで有名ですが、「肥満ホルモン」と呼ぶ方もおり、脂肪を体に溜め込む作用があります。極端な肥満の欧米人が多いのは、インスリンがアジア人に比べて、たくさん出ることが一つの要因です。
インスリンを分泌させるのは、ごく僅かなケースを除き、糖質をとることが一番大きい要因です。簡単に言えば、甘いものです。
脂質を取りすぎれば、肥満になりますが、脂質はインスリンを分泌させません。インスリンが多く存在しているところに、脂質を食べると、より太りやすいようです。
現代人にとっては、甘いものを控えることが、肥満予防に効果的でしょう。
したがって、ドミノの最初は糖質のとりすぎが大きな要因でしょう。「糖質ドミノ」とか「インスリン過剰ドミノ」といえるかもしれません。
インスリンがないと生きていけませんが、人では、過剰なインスリンは、糖尿病、アルツハイマー病、がん、肥満、高血圧などに関連していることが分かっています。インスリンをなるべく分泌させないことが、健康に大きく寄与すると考えられます。
おそらく、この理論は犬猫にも当てはまるはずです。動物病院では、人と違い、インスリンをほとんど測定しませんが、今後、測定することが一般的になるかもしれません。
わかりませんが、犬や猫は、人に比べ、インスリンを作る能力に長けているようにみえます。その理由は、人のように血糖値が上がることが少ないように思うからです。
一方、人と犬を比べると、犬のほうががんになりやすいことを示唆する研究報告があります。
想像の域をでませんが、犬ががんになりやすい要因のひとつとして、インスリンの分泌能が高いことが関係しているかもしれません。
過剰なインスリンを分泌させないことが健康につながるのは確かです。
犬猫のご飯を選ぶ際は、糖質の少ないものを選ぶのがよいでしょう。
(その写真の、ドミノの出発点は肥満となってますが、その前にもドミノがありますので、最初ではないと言えますが、よくわかりません。)
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