2023/08/16
黄色い猫1
FHL
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
猫の肝リピドーシス(FHL)という、黄色くなる病気があります。食欲がなくなり、よだれをたらしたり、吐くことが特徴です。
数日食べないと、この疾患になることがあると言われ、太った猫に起きやすいことがが知られています。
治療は、入院して、点滴をしたり、栄養補給をしたりします。入院はたいてい半月から一ヶ月位要しますが、よくなる可能性は高いです。(先日、入院していた猫さん2頭は、無事退院しました。)
でも、原因や機序はよくわかっておらず、不明な点が多いのです。なんらかの栄養不足や基礎疾患が、背景にあるとの報告があります。
まず、最近の報告をみると、猫は他の動物に比較すると、脂質とタンパク質の要求量が多いので、それらが不足している可能性があげられています。
脂質やタンパク質は体を作る原料です。
脂質やタンパク質が少なく、糖質の多い食事は、筋肉の少ない、脂肪の多い体になりますから、人でいう「サルコペニア肥満」の状態になります。
甘いものばかりを食べているので、太っているけれど、筋肉がない状態です。確かにそのような体型の猫が、肝リピドーシスになっているような気がします。
人の肝炎(NAFLD)はサルコペニア肥満と関連がありますので、興味深いです。
肉食の猫にとって、ペットフードは、甘く、良質な脂質やタンパク質が十分でない可能性があります。
肝リピドーシスの原因は複合的ですが、普段食べている食事が大きく関与しているように思います。
猫が黄色い、尿が異常に黄色い、よだれがでる、食欲がない、などがあれば、すぐ受診しましょう。
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