2023/09/06
ケイレンがとまらない
ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
ケイレンが止まらないのは緊急状態です。
ガタガタ震えるだけがケイレンではなく、さまざまな症状があります。
大切なことは、とにかくケイレンを止めることです。いろいろな薬を使い、場合によっては、全身麻酔の状態にして、しばらく、眠らせることが必要な場合があります。
先日お越しになったワンコは他院で治療中でしたが、ケイレンが収まりません。食事は食べられますが、酔っ払った状態のようにフラフラし、うまく立ち上がれない状態です。
ケイレンの原因は多数あり、それを究明するのは大切ですが、とにかくこのケイレン(の後兆)を止める必要があります。
その理由は、命にかかわることがあるからです。あるいは、後遺症が残ることで、歩けなくなり、生活の質が低下したり、性格が狂暴になったり、別の犬のようになってしまう可能性があるからです。
当院で、急いで、麻酔下の状態にもっていき、脳圧を下げる薬なども使用しました。
眠くなる薬を数種類使うのですが、多く使えば、ケイレンは止まりますが、使いすぎると命にかかわるので、うまく使う必要があります。
そのためには、薬の特性を十分知らないといけません。マニュアルがあるのですが、あくまで参考にして、実際の効き具合をみながらの微調整が必要です。
本来は24時間体制のICU下の治療がベストですが、一般の動物病院では難しいです。
高度医療施設などを紹介しても、選択されない方も多く、当院でのできる範囲で治療を望むかたもいらっしゃいます。
その場合、限られた時間で、いろいろな知識や経験を利用し、最善を尽くしますが、ここが難しいところです。
このワンコは、当院の治療により良くなり、2ヶ月後、立ち上がる時に少しふらつきますが、ほぼもとの生活に戻ることができました。
ケイレンやその余韻が収まらない場合は、緊急事態です。
最初のケイレンが収まらない場合は、ほとんどありませんが、ケイレンが生じた場合は、受診してください。
ケイレンといっても、軽いものもあり、ガタガタしなものもあります。
例えば、ひとつの足だけがつっぱったり、中を仰いでぼーっとしたりもあり、なんかおかしな様子がケイレンの一種のこともあります。
また、見ていないところで、起きていて、認識されない場合もあります。動物医療の難しいところです。
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