ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
 

急な下痢や吐き気を診ることは、日常です。
 

たいてい、軽症であり、数日でよくなります。
 

トマトケチャップのような下痢をしているのをみると、すごく心配になりますが、吐き気がなく、元気と食欲があれば、たいてい良くなります。
 

可能性は少ないですが、膵炎、敗血症、腸閉塞、胃拡張など、重病の場合がありますので、それらかどうかを判断することが、重要です。なぜなら、命に関わることがあり、入院や手術が緊急に必要になるからです。
 

そのような重病かどうかを判断するには、いろいろな検査が必要です。しかし、全員に検査をすることは非現実的です。
 

当院では、下痢や吐き気に加えて、以下のような症状がある場合は、特に注意し、検査や入院を考慮します。
 

熱がある
外陰部からのおりものでている
脈が遅い
ウエストまわりが大きくなっている
元気が全然ない
お腹が痛い
立てない
ふらつく
１０回以上吐いた
血を吐く
吐物の異臭
日に日に悪化している


医療の現場では、緊急を要するかどうか、を見極めることが非常に重要であり、限られた情報で、それを判断することが求められます。
 

一般的な吐き気や下痢でも、重病なケースが潜んでいます。ここを見落とさないようにしないといけません。
 

最近、嘔吐や食欲不振が、実は敗血症であったケースが立て続けにありました。
 

急な下痢や吐き気が生じた場合、元気や食欲があれば、たいてい軽症で、数日で良くなりますが、なるべく受診を推奨いたします。
 

下痢や吐き気がなくとも、上記の症状が当てはまる場合は、なるべく早く受診しましょう。