ふじみ野市の大井みどり動物病院です。
 
 
 
当院では、ご家族に治療や検査をする際、仮に自分のペットが同じ状況の時にするであろう内容、を提示します。
 


それは、いわば、当院の標準検査や標準治療です。
 


最初にそれを提示し、同意が得られれば、その当院の基準に合致した検査や治療を行っていきます。
 


でも、ご家族の様々な背景により、行う内容は変化します。
 


簡単に言うと、その標準より、多くする場合と、少なくしたり、アレンジします。
 


前者では、できるの限りすべてを望まれる方がいますので、その場合は、可能性が少ない疾患のための検査を行なったり、かなり高額な薬剤を使用したりすることもあります。また、高度医療施設をご紹介する場合もあります。
 


後者では、あまり医療は施さず、自然に、という方向で、標準の検査や治療を絞ります。
 


ご家族が検査や治療を望まない理由で、よくあるのが、コストの問題です。
 


例えば、検査と治療費で、合計３万円から５万円くらいかかると伝えると、予算がなく、ご帰宅させれるご家族がいらっしゃいます。
 


最近、気づいたのですが、ご家族は、その時、するかしないか、の二択で考えることがあるようなのです。二択でなく、その折半案があることに考えが及ばないようなのです。
 


時折、予算が一万円しかないので、その範囲で治療をしてください、というご家族がおりますが、実は、獣医師側はこのように言っていた方が、やりやすいのです。
 


ある程度、リスクは生じますが、良い結果となるよう、その限られた状況で、最善を尽くします。（当院の標準が一番バランスがとれ、過不足ない内容なので、できるだけ、こちらを選択していただきたいです）
 


それから、これも、最近気づいたのですが、予算が一万円しかないということを伝えるのが、恥ずかしく、言いにくい方がいるのも、最近わかりました。
 


獣医師側は、予算が少ないことを、言葉通りの意味でしか、受け取りませんので、恥ずかしがる必要はありません。
 


十分な予算がない場合、支払い可能な金額を具体的に教えていただけると、その範囲の中で手を尽くしますので、遠慮なくおっしゃってください。
 


保険制度のある人の医療ではこのようなことはあまりないと想像しますが、当院では遠慮せず予算について、お聞きください。
 


続く