ふじみ野市
大井みどり動物病院
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10時〜

2025/01/04

ホッピッグ

バニーホップとも言います
 
 
 
 

 

 

ふじみ野市の大井みどり動物病院です。

 
 

犬がドッグランや公園で後ろ足を揃えて飛び跳ねるように走る姿を見たことがあるでしょうか。この動きは一見愛らしく、ウサギのようだと微笑ましく思われることも多いですが、異常のサインである場合があります。

 


「ホッピング」または「バニー・ホップ」と呼ばれる犬の後足を揃えて飛び跳ねるような動きは、さまざまな原因が考えられ、神経疾患や整形疾患を示唆している可能性があります。

 


ホッピングは、単なる興奮の一環で見られる場合もあります。特に若い犬や活発な犬は、エネルギーの発散として跳ねるような動きをすることが多いです。しかし、日常的にホッピングをしているようであれば、それは関節や筋肉、神経系の異常を示している可能性が高くなります。

 


ホッピングの原因として特に多いのが、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼といった整形外科的な疾患です。これらは痛みや不快感を伴うことがあり、犬はその痛みを回避するために両足を揃えて動くという代償行動を取ります。例えば、膝蓋骨脱臼の場合、片足だけを使うと膝関節に大きな負担がかかるため、両足を揃えて飛び跳ねることで痛みを軽減しようとします。同様に、股関節形成不全では、股関節の不安定性が原因で通常の歩行が困難となり、ホッピングが目立つようになります。これらの疾患は早期発見と治療が重要で、放置すると関節の変形や慢性的な痛みが進行する恐れがあります。

 


また、神経系の異常もホッピングの原因となる場合があります。特に、腰椎の問題や馬尾症候群がある犬では、後ろ足の協調運動に支障をきたし、その結果としてホッピングが見られることがあります。これらの疾患では、後肢の筋力低下や反射異常が見られることが多いため、ホッピング以外の症状にも注意を払う必要があります。

 


私も愛犬を連れ、ドッグランや公園を訪れますが、時折、このホッピングをしばしば目にします。ホッピングのほかにもさまざまな歩き方の異常を発見することがよくあります。おそらく、多くのご家族はこの事実をご存知ないでしょう。かかりつけの獣医師も、一般診察では、走らせるてみることは普通しませんので、気づかれないことがほとんだと思います。

 


ホッピングが「病気のサイン」だとしても、まず、緊急性はありません。もし、ウサギのように走ると感じたら、その動画を撮影し、ホームドクターなどの獣医師にご報告していただくと良いでしょう。

 
 
 


 


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